司法修習生の給費制廃止違憲訴訟

市民からのメッセージ

不動産鑑定士の方からのメッセージ

不動産鑑定士の方から応援のメールをいただきました。

ご本人は「酔った勢いで書いた」とおっしゃっていますが、

大変良い内容なので、ご本人の承諾を得て掲載することに致しました。

2月13日の朝日新聞の夕刊のコラムを読み、貴職の方々の活動を知りました。

給費制を廃止するのは、絶対に許せないと思います。

給費制が廃止されれば、金持ちしか弁護士になれませんし、たとえなれたとしても、弁護士になるための費用を回収しようとすれば、当然金を稼ぐのが優先になるからです。

そうなれば、今まではたとえ手弁当でも弁護士さんたちが人権や民主主義を守る活動に取り組んでいらっしゃいましたが、これらの取り組みは不可能になることでしょう。

アメリカのように、アンビュランス・チェイサーになってはいけません。

弁護士は、日本国憲法で言及されている唯一の民間人です。

それだけに、私たち国民にとって皆さんの存在は、本当に重要で有意義だと思います。

これらは、皆様方が主張されているとおりです。

さて、前記の朝日新聞のコラムには本当にあきれました。

当事者意識がまるでなく、冷笑的です。

特にあきれたのは、防衛大学の学生と比較したくだりです。

防衛大学の学生は、命をかけることになるのだから、弁護士とは比較にはならないという記述です。

命をかけるのが立派とは、いつの時代の発想でしょうか。

まるで特攻隊を賛美するような論調です。

リベラルといわれた朝日新聞が、ここまで落ちぶれたとは日本の言論の状況も深刻です。

この夕刊を読んだのは、出張先でのことです。

私は普段は東京新聞を購読しております。

朝日新聞は、2010年の夏に購読をやめました。

この数年、読む価値が感じられなくなってきたからです。

このコラムを読み、私の判断が正しかったと、再確認できました。

皆様の活動を、陰ながら応援しております。

カンパ等が必要ならば、おっしゃってください。

些少ではありなすが、ご協力したいと存じます。

記者の方からのメッセージ

取材を通じ法曹養成をめぐる様々な問題に気付かされましたが、感じた思いを一言で言うなら「違和感」という言葉に尽きます。給費制が廃止になった背景を「財政的理由」「受益者負担」と列挙されても、納得ができない部分が多くあります。

私自身、大学時代に育英会の奨学金を無利子で借りており、現在も返済を続けています。奨学金を借り続けて学んだ先の将来への不安とためらいがあり、大学院への進学は断念して就職しました。

「大学で学びたかったのは自分自身、その費用を自分で返すのは当たり前」と思って奨学金を返済している私でも、「法曹になりたかったのは自分自身、修習期間中の費用を自分で返すのは当たり前」とは思えません。単純に修習生の置かれている「貸与制廃止になっても修習専念義務は当然」という状況がどうしても納得がいかないのです。

訴訟と合わせて、修習生をめぐる問題について幅広く注目していけたらと思います。


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