しばらく更新できておらずすみません。われわれ新人弁護士も仕事が増え、忙しくなって参りました。
先日、この訴訟の延期を会議で決定しました。とても悔しく、やりきれない気持ちはありますが、この延期を機会にして、もっと準備をしていこうと思います!
提訴の延期は色々あるのですが、一番の理由は、1月末の検討会議の議論をはじめとする政治情勢です。
当初、私たちは12月20日の一斉登録日に提訴をしようと考えていました。しかし、法曹養成制度検討会議にアプローチをして給費制復活を求めるべきであるとの意見があり、法曹養成制度検討会議で一定の結論が出てから提訴をすることにしようと決めました。
1月30日の法曹養成制度検討会議で一定の結論が出るという話でした。同会議ではおそらく貸与制でいくという話になるので、その結論を待ってから提訴をしようと考えていました。
しかし、検討会議では、貸与制を前提とした上で、修習生間の不公平を是正するのに必要な措置を検討する方向性をとるという、あいまいな議論がなされてしまいました。この議論は、貸与制を前提としている点でよくないのですが、今後の後輩のために、少額であっても「必要な措置」を獲得する必要はあります。とれるものはとっておきたいですから。
・・・私たちはとても悩みました。
検討会議の決定が貸与制を前提とするものであることはほぼ確実なので、私たちは提訴をすることを決めました。一時機は3月6日に提訴することにしていました。
しかし、提訴はやはり過激な手段です。提訴によって、運動を硬直化させ、上記の「必要な措置」の検討に悪影響が及ぶのはよくないとの意見がありました。
また、法曹養成制度検討会議のパブリックコメントの実施が延期されました。私たちは訴訟の宣伝とあわせてパブリックコメントを周囲の人に書いてもらうことを計画していたため、この延期によって、早期に訴訟を提起する必要性が薄れました。
こういった情勢から、3月6日に提訴するのは、運動との関係でベストではないと判断しました。せっかく多くの原告と代理人が集まってくれた以上、私たちは最前を尽くしてたたかいたいと考えたのです。
今後はよりよい時期を探りつつ、提訴の準備をすすめていきたいと思います。長文ですみませんでした。
(ブータ)