前回に引き続き東京ラリーの模様をお伝えします。
市民連絡会の清水さん、菅井さんからの応援の挨拶がありました。
清水さんは、市民が困難に直面した時、手弁当で頑張ってくれる弁護士が必要であり、そのためには、司法修習生に対する給費制復活は不可欠と力説してくれました。
菅井さんは、司法修習生の待遇は劣悪そのものであり、タコ部屋でも給料は最低限支払われるのにと貸与制に憤りを表明していました。
若い世代からビギナーズネット代表の竹崎さんから挨拶をいただきました。
竹崎さんは、貸与制は大勢の若者の法曹への道を断念する原因になっている。
私も法曹になることが夢であるが、どうか給費制を復活させてもらいたいと必死に訴えかけていました。
続いて、先輩弁護士からの挨拶です。
齋藤尚先生から挨拶をいただきました。
貸与制には大きく分けて2つの問題があると考えます。
まず、一つ目は統治機構からの問題です。司法権は言うまでもなく、国家の3権の一翼を担う存在です。その司法権を担う人材を育成するために1年間の司法修習専念義務を課しておきながら、それに見合う対価を支払わないということは、国家としての責務を放棄したに等しいと考えます。
二つ目は人権上の問題です。給費は司法修習生が得ていた権利です。その権利を奪うには合理的な理由が必要なはずです。現在、国家公務員の給与が5%カットされたことが原因で訴訟になるといわれておりますが、司法修習生は100%ですよ。64期と65期で人が違うとはいえ、このような不合理が許されてよいわけがありません。
以上が齋藤先生の発言の骨子です。
続く、
(まっきー)