月別アーカイブ: 2013年12月

広島第1回期日のご報告

12月25日クリスマスに、広島第1回期日が行われました!

午後1時30分開廷で、定員40名の法廷はほぼ満杯でした。もちろんバーの中にも多くの人が入りました!

代理人意見陳述(およそ20分) は宇都宮共同弁護団長,秦広島弁護団長が行いました。
訴状概要説明(およそ5分)は広島弁護団事務局長の中田弁護士が行いました。中田先生は旧試験で合格された方ですが、いつもビギナーズネットのTシャツを着てくれて、なんと1票の格差の訴訟の入廷シーンでもTシャツを着てくれています。
原告意見陳述は広島原告団長の門脇 慧先生が行いました。
被告指定代理人から,詳しい主張書面を平成26年2月28日までに提出するとの報告がありました。

口頭弁論終了後,別室で進行協議期日を行い、次回以降,なるべく30分枠を確保し,原告の意見陳述を毎回行うことを確認しました。
次回期日は平成26年3月24日(月曜日)午後1時30分から、
(おそらく)305号法廷 で行います!

今回の期日では、 終了後に
報告集会,記者会見、広島弁護士会主催の給費制復活市民集会を 開催しました。
広島のみなさん、本当にお疲れ様でした!

中国新聞と朝日新聞が取り上げてくれたので、記事をアップしますね↓。

給費制広島第1回中国新聞

給費制広島第1回朝日新聞

(ブータ)

独立した新65期の手記

同期で、事務所を出て独立した人が手記を書いてくれたので、載せます。

私は9月に事務所を体調不良により退職し、就職先を探しましたがどこもいっぱいでやむを得ず11月に独立しました。

独立してひとつき目、三万円しか稼げていません。
前の事務所で貯めた預金も登録替え費用十万と月会費五万で全て底を尽きました。
家族の支援で何とか食いつないでいますが、これで将来生活できるのでしょうか。
今のところ弁護士会に支払う会費すら稼げません。
弁護士でありながら、家族からの援助を受けながら生活せざるを得ない。

本当に情けない限りです。
弁護士は儲かると言われていますが、それはあくまでも顧客層のある中堅であり、独立した若手には その顧客層すらなく、生活する最低資金すらありません。
月三万円しか稼げないなんて、バイト以下の生活です。
普通に社会人している方がまともな生活を送れます。
今、弁護士業界は、若手に厳しい社会となっています。
こんな状況では公益活動なんてとてもできません。
する資力も余裕もないです。 自分は公益活動をして市民の皆さんのお役に立ちたいと思っていたのに、本当に情けない限りです。
法科大学院や修習で奨学金も1000万円抱えており、奨学金は親に援助して頂いていますが、5年後貸与金を本当に返済できるか、不安です。
今弁護士業界は人数大増員で不景気であり、どこも就職口はなく、 今後さらに収入も減ることを考えると、5年後に私は自己破産しているのではないかと思います。
今、弁護士廃業も本気で考えています。

名古屋第1回期日のご報告

一昨日、名古屋の第1回期日がありました。

原告3名の意見陳述、宇都宮弁護団長の意見陳述、纐纈名古屋弁護団長の意見陳述、訴状の概要の説明が行われました。合計40分程度です。

原告たちはペーパーを見ずに堂々と話し、中には修習時代のつらいことを思い出して涙する者もいました。

1ヶ月くらい前は、裁判所は20分しかとらないと言っていたのですが、全国の訴訟団で協議の結果、名古屋の訴訟団が進行協議を行うよう裁判所にかけあい、進行協議が開かれました。そこで名古屋の方々が粘った結果、ようやく40分の時間をもらうことになりました。

今回の第1回期日で裁判官が私たちの気持ちを汲んでいただけたのなら幸いです。

第2回期日は、3月か4月ころになる見込みです。被告の答弁書が出てから進行協議を行い、そこで原告の準備書面提出の目処を聞いてから期日を入れることになったためです。

今回は共同通信が記事にしてくれて、NHKは名古屋の夜のニュースで1分40秒ほど時間をとってくれました。もっとマスコミにとりあげてもらえわないといけないですね。今後も精一杯頑張ります。

 

(ブータ)

秘密保護法反対にみる弁護士の公益性

しばらく投稿せずにおりすみません。

この間に秘密保護法が成立してしまいました。この法案の反対運動を特に頑張ったのは、弁護士です。日弁連では連日有楽町などで宣伝をしました。東京以外とのところでも街頭でリーフレットを配ったり、声明を出したりと、弁護士が先頭に立って頑張りました。もちろん手弁当です。

そもそもこの法案の危険性を早くから指摘してきたのは弁護士です。日弁連の秘密保護法のリーフレットは一昨年に作られました。

こういったことから、弁護士は危険な法案に警鐘を鳴らし、国民の生活や人権のために頑張っているということがいえると思います。

しかし、お金に困っていたら、街頭で宣伝をするようなことはできなくなります。

今回の秘密保護法の問題を通じて、やっぱり給費制は必要だなと再認識しました。

 

(ブータ)