東京訴訟の準備に追われ、しばらく行進をせずにいてすみません。
今日は福岡第1回期日のご報告です。
10時45分、福岡地裁正門前から入廷行動を行いました。
全国各地から駆けつけてくれた原告、代理人に加え、地元福岡だけでなく、佐賀、大分、熊本、宮崎など九州各地の原告、代理人が加わり、およそ40名ほどで堂々と入廷しました。
また、テレビカメラも4台来てくれました。
期日の開かれる301号法廷は福岡地裁で最も大きい法廷です(定員は108名)。
開廷5分前の時点では、傍聴席のうち6割5分ほどしか埋まっておらず、このままだと少しさみしいなあと思っていたところ、そこから開廷までの間に続々と傍聴者がつめかけ、傍聴席の後に臨時に設置された補助席20席ほどもいっぱいになり、傍聴席はあふれんばかりの様相でした。
傍聴者も老若男女バラエティに富んでおり、弁護士だけでなく、修習生、市民の方などもいらっしゃいました。
期日の開始では、九州弁護団の共同代表の一人である安永宏弁護士(佐賀)の、なぜこの訴訟に代理人として参加をしたのか、をご自身の45年の弁護士人生を踏まえて語る熱い意見陳述が行われました。
この意見陳述で法廷の雰囲気があたたまったところで、髙木士郎弁護士(福岡)から訴状の要旨陳述をがありました。
次に、原告の意見陳述で、九州原告団長の江原健太弁護士(宮崎)が、自身が法曹を目指すに至った経緯と貸与制下での修習の実態を踏まえ、力強く、かつ冷静に想いを語りました。
次に、九州の原告である國府朋江弁護士(福岡)が、自身の家族の話を交えながら貸与を受けるに至ったこと、女性としての視点からの貸与制の問題について、気持ちを込めて訴えました。
最後に、九州弁護団のもう一人の共同代表である徳田靖之弁護士(大分)から、ご自身の弁護士人生を踏まえながら、給費制の持つ憲法的意義について語りました。
傍聴人が100人もいるとは思えないほど、法廷にいる人たちが意見陳述に集中し、なんだか得も言われぬあたたかい雰囲気につつまれた期日でした。
報告集会では、傍聴された修習生の方から、今日の期日を傍聴して、こんなにも真剣に給費制復活に向けて多くの弁護士が活動しているのをみて励まされた、自分たちも頑張ろうという気になったなどといった、発言があるなどとても心強いお言葉をたくさんいただくことができました。
【以上、報告おしまい】
九州はとても温かく、かつ本質をついた法廷だったようですね。
次は東京の第1回期日の報告を致します。
(ブータ)