29日に東京の第1回期日がありましたので、ご報告致します。
29日13時45分から入廷行動を行いました。
全国各地から集まった原告,代理人に加え,66期や大学生も多数参加し,40名以上による迫力のある入廷行動になりました。
期日は14時から,100名以上の傍聴席のある東京地裁103号法廷で行われました。
バーの中に入った原告,代理人は約30名,傍聴席は大勢の学生,市民の方,66期や修習生などでほぼ満員でした。
最初にテレビカメラによる撮影を行いました。
期日は,訴状・答弁書陳述のあと,弁護団長渡部容子弁護士(仙台)が自身の給費制にかけてきた想いを語る意見陳述を行いました。「給費制の下で受けた修習が自分の原点であり,その大切さは裁判官や訟務検事も共有していると信じている」という訴えが心に響きました。
続いて,原告団長の宮里民平弁護士(第二東京弁護士会)が,貸与制の下で修習した悔しさと修習において給費がいかに必要かを自身の体験から訴え,「法曹をめざす若者に「金がかかるからやめとけ」なんて言うようになる状態は絶対に変えるべきだ」とこの訴訟は法曹を目指す後輩のためでもあるということを力強く主張しました。
同じく原告の畠山幸恵弁護士(第二東京弁護士会)が,社会人になって間もない妹に連帯保証人を頼んだ辛さや健康保険の問題点,経済的な苦労を切切と語り,貸与制が不合理な制度であること訴えました。
三人とも,5分という短い時間でしたが,とても気持ちのこもった意見陳述であり,傍聴席からは毎回今にも拍手が巻き起こりそうな雰囲気で包まれました。
裁判長は,意見陳述の間,じっと陳述者の目を見つめて聞いていました。
最後に,弁護団長の原和良弁護士(東弁)が,パワーポイントを使って訴状の要旨を説明し,最後に苦学生だった自身の経験から,弁護士として公益活動ができるのは給費制のおかげであると訴えて締めくくりました。
次回は3月17日14時~ 国の実質的な反論が提出されます。
期日後は,地裁隣の日比谷図書館大ホールで記者会見兼報告集会を行いました。
報告集会では布川事件の当事者杉山さんや市議会議員の方など,多くの市民や学生から力強い応援のメッセージをもらいました。
これで全国4提訴地での第1回弁論期日がおわり,今後の審理に向けて良いスタートが切れたと思います。
東京訴訟団を始め,全国から駆けつけて下さった皆様,応援して下さった皆様,本当にありがとうございました。