ある弁護士との議論

ちょっと前に、別の地域の先輩弁護士(現行60期)と議論になりました。

その弁護士は「ロースクール制度の方が根本的に問題なので、給費制よりもまずロースクール制度をどうにかするべきだ」とおっしゃっていました。お金持ちでないと法曹になれないというのはロースクール制度も同様だし、ロースクール制度になってから社会のために働きたいという気概のある弁護士が減っているというのです。

私もロースクール制度は問題があると思います。時間とお金がかかる割に合格率は低いです。しかし、ロースクール制度を変えて対案を示し実現するのはとても時間と手間がかかります。それよりも、まずは給費制を復活させることの方が実現可能性があり、優先度が高いです。

また、ロースクール制度だから公益性のある弁護士が減っているというのもおかしいと思います。結局は法曹になるまでにお金がかかり、そのせいで公益的な仕事になかなか就けなくなっていたり、あるいは、そもそも世の中の雰囲気が変わって来ているというのもあるでしょう。

先輩弁護士を論破するのは大変で、話は平行線のままでした。横にいた別の弁護士は納得してくれたからまあいいかな。

 

(ブータ)

 

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