東京訴訟第2回期日のご報告

ちょうど2週間前になりますが、東京訴訟の第2回期日の報告をいたします。

14時からの口頭弁論では,まず国の準備書面について陳述がなされました。
国準備書面→https://drive.google.com/folderviewid=0B43EuNNmxYr8YXByeHRjQ09FcmM&usp=sharing
国としては,今回の準備書面で一通りの反論と証拠は尽くしているということでした。
事前に裁判所より原告の意見陳述は認めない旨告げられていたので(原告の主張は陳述書と尋問で大いにやって欲しいという考えのようです),裁判所から求められた進行に関する意見に応える形で,全国事務局長の種田先生が相手方の主張を要約しつつ,こちらの主張立証予定を説明しました。
種田先生の陳述内容は,ざっくりと
・国の主張は給費制の廃止を裁量の範囲内としている点,修習生に対する権利制約を内在的な誓約に過ぎないとしている点などおよそ承服できないものである。
・国は,修習生は公務員ではないと主張するが,修習生とは何かについて積極的な定義づけをしていないので,この点釈明を求める予定である。
・原告側は,裁判所法において統一修習及び給費制が定められた歴史的経緯から詳細に主張立証していく予定である。
といった内容でした。

期日後は進行協議で,国と裁判所からいくつか釈明があり,今後の進行について話し合いました。
法廷は,原告及び代理人が30名,100人収容の傍聴席の7割ほどを埋める傍聴者が参加しました。弁護団長の宇都宮先生,渡部容子先生をはじめとする東京訴訟の原告,代理人に加え,九州訴訟弁護団長の安永先生など全国から多くの代理人,原告が応援に駆けつけてくれました。
傍聴席では特に学生の姿が多く見られました。中には,twitterでこの裁判をしに傍聴に来たという学生もいました。

期日後は,近くの貸し会議室に移動して報告集会とシンポジウムを行いました(下記写真)。
シンポジウムでは,宇都宮先生や安永先生,原告の宇部さんらが学生が,学生向けに弁護士になるまでの経緯や修習,弁護士になってからのエピソードを給費制の重要性を踏まえて話しました。
最後は,懇親会で盛り上がって〆となりました。

東京の第3回期日は5月26日14時~東京地裁103号法廷です。
次回もぜひふるってご参加ください

給費制訴訟第2回期日報告集会写真

(ブータ)

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