先日発表された、東大入試の一次試験では、大学入試センター試験の成績(900点満点)について、合格者の最低点が、文科一類が375点、文科二類が617点、文科三類が657点、理科一類が681点、理科二類が714点、理科三類が685点とされました。分科一類(法学部に進学する人が多いです)の点数の低さが抜きん出ています。
http://resemom.jp/article/2014/02/12/17086.html
法学部不人気の波は、東大にも押し寄せています。
東大や明治大の大学生に話を聞いたところ、弁護士の増員で就職難や収入の低下が著しいこと、法科大学院に行くには金がかかること、合格率があまり高くないことが法学部不人気の理由とのことでした。
私が大学に入学した頃は新司法試験が始まるということで、法学部の人気が高まっていました。だいぶ違いますね。
弁護士の仕事は、依頼者の方の人生や経営をもっとよくすることができ、かつ自由で、ほかの仕事にない魅力があると思います。なのに、現状では気軽に弁護士を目指せず、私たちも後輩に「弁護士はとっても良い仕事だから目指そうよ」なんて気軽に言えません。
訴訟ではなかなか法曹養成制度全体について言及することができず、歯がゆいですが、今後の行く末を見守って行きたいと思います。
(ブータ)